口臭・体臭・加齢臭

ま、トシとると出てくるってところが自然の摂理に反するような気もするんだけどね。だいたい「枯れてくる」なんて表現があるくらいだから、臭わなくなるほうが自然だと思うんだが。それでもワカモノの青臭ささよりゃあよほどましだと思うがねえ。なんていいつつ最近は足臭のほうが強烈になってきた。こっちも愛おしいなあ!



異臭さわぎ

 わたしは、こんなご時世になってるというのに、一日に煙草を40本も吸うたわけものだ。そのくせ、昔からやたら鼻が良い。鼻が良いというのは、病気しないとか、格好が良いのではなくて、なぜか、微少・微妙な匂いを嗅ぎ取ることができてしまうのだ。
 そんなわたしだが、最近、自ら異臭を発散していることに気がついた。原因はたぶん歯槽膿漏だと思う。非常に臭い。それも口からではなくて鼻腔の方から直接臭ってくる。自分の声をテープにとって聞くと、頭骨を通して聞いている音と違う声に聞こえるのと同じような感じだが、この匂いというのを文章や言葉で表現するのが難しい、例えのつくりにくい匂いで、あえて説明すれば「唾液にクサヤのつゆを混ぜた液体+鼻の脂+ニンニクの漬物」のような匂いである。

 これを異臭と呼ばずになんと呼ぶ!
 人から「おっさんの臭い」は「ノネナール」だ、との指摘を受けたが、だいたい臭いというものほど人に伝えにくいものはない。臭い付きのモノも、食品以外ではブルセラ関係やケシゴム(旧いか)くらいしか思いつかない。それに他の人間がどう感じ取っているのかもさだかでない。自分とは全く違うように感じているのかもしれないし。
 臭いの例えのなかに「唾液…」としたような理由で、歯槽膿漏が原因だろうと推測するのだが、ひょっとしたら蓄膿のほうから来ているのかもしれない。こっちも「膿」だから異臭があるに違いない。
 とにかく「異臭」が、直接脳髄を刺激している。歯を磨いたり鼻を嚼んだりしたときが最強に来る。くらくらくる。

 周りのひとに迷惑をかけるのが申し訳ないので、何とか直そうと思っているが、医者にかかっている時間がない。それで、薬局で専用薬のカプセルを買ってきて飲んでいる。
 この臭いよりはまだ、ニンニク臭の方が世間には認知されていると思うので、ニオイ消しに、「空心町ニンニクラーメン」を「ガバ」入りで食べたりしてみたものの、鼻腔直通の臭いは難なくニンニク臭に勝ってしまう。
 こういう件だけに、どういうクサさか人に確かめてもらうのはちょっとお願いする勇気が出ない。し、どういう臭いか特定ができっこないので止めている。
 もうほぼ一週間ほど付きあっているが、最近はなんとなくこの香りに親しみを感じてきだした。ときどき、つよく鼻息を吸い込んでみて、異臭の存在を確認したりするようになった。ひとに迷惑をかけずに済むのなら、この異臭は直らなくても良いなあ(歯槽膿漏や蓄膿は直って欲しいが)…というような気分がしてきた。無人島に流れ着いたら、この臭いで自分の存在を確認し、寂しさを補う伴侶になる、と言えるような、なくては困るような香りに感じだしてきたのが不気味だ。(おいおい)
 歯槽膿漏が原因と考えられる臭いだけに、伝えられないのが「歯痒い」のなんのって。チャンチャン。