チャリンコは「軽車両」

自転車の無謀運転の取り締まりが厳しくなった。道路交通法違反の「赤キップ」が切られるようになり逮捕者も出ている。
「酒酔い運転」に対する罰金は自動車と同じで意外と重い。「自転車の罰則」は青キップ(反則金)がなく、すべて赤キップ(罰金)だから、クルマより重くなるケースもある。

信号無視でいうと、普通乗用車なら9000円の反則金だが、自転車は「3ヵ月以下の懲役または5万円以下の罰金」になり、しかも前科が付く。油断は禁物。




「しない」「させない」飲酒運転!

 わたくしの、人生の「汚点」というものを思い返してみますと、全て「酒絡み」と言いきれるほどなのでございます。

 これも10数年前の出来事になりますけれど、私が住まっていた隣駅に、職場の先輩が越してこられまして夕飯に招かれました。なにせビンボー暮らしが続いていたので、喜んで伺いました。高級な洋酒や日本酒が供され上機嫌。あっというまの深酔いです。
 時間が23時をまわる頃でしたか、このままご馳走になってばかりでは申し訳ない。そうだ、わが家に未開封のタンカレージンが1本あった。それを取ってこよう!と思い込んだわけです。まあ常識で考えてみれば、そんな時間に持ってこられても迷惑なだけで、それよりとっとと帰ってもらいたい、というのが招いた側の心理ですわな。そのあたりに全く気づかないのが阿呆なトコロでして、この次で良い、と制止する先輩を振りきって外にでました。

 さて、電車はまだあるのですが、私の部屋は駅から徒歩20分です。これを往復していたのではかなり遅くなってしまいます。先輩の家は駅前。まわりは放置自転車で一杯です。自転車なら往復しても30分とかかりません。
「ちょっと借りて、また返しておこう」酔った頭にアホな考えが浮かびました。
 酔っ払いは精力的に即実行します。膨大な放置自転車のなかから、もう長いこと捨てられているものを探しました。もちろんカギなどありません。チェーンも外れ、タイヤの空気も抜けているものを物色し、修理し始めました。ところが、チェーンが錆びついてなかなか直りません。30分くらいかかって作業を終え、全速で自分の部屋へ向かいました。
 空気が抜けているうえにライトも点きません。通りを走っていると、後から拡声器の声が・・・

 「そこの自転車、止まりなさい!」
 パトカーです。
 やば!と思いつつ、酔った頭が決断したのは「巻こう」だったのです。路地に飛び込んで20分ほど走り回りましたが、どこからか白バイまで現れ、とうとうお縄に。
 結局、3駅も離れた警察署に連行され、2時間タップリ絞られたあげく、放免されました。
 もう朝の4時です。財布を置いてきていたので金もありません。結局、散々嫌みを言われながら警察にタクシー代を借り、その金で先輩宅に電話しました。

 「どうしてたんだ。心配してたぞ」当然です。
 言訳の冒頭を聞くやいなや、
 「もう今日はその話はいいから、この次にしてくれ。寝るから。ガチャン!」

 明け方の通りをとぼとぼと東に歩く酔っ払いに、こんな事情があったとは、お天道さまも知るよしがありませんなあ・・・