くだらない話2

このコラムには病院の天井にしつらえられたモノレール型カルテ搬送軌道のことを関心げに書いてありますが、ITとインフラの進歩はすさまじく今やすべてLANに、またネット経由になっちまい、一切合切ノートパソコンに変わり、軌道は廃線と化してしまったのでありました。残念。



病室にて思うこと。

 入院付添関連話題いくつか。愚息がO-157で16日間も病室に食らい込んだので、あたしも数日付添に出向き、ししばばの処理や下膳等の雑役をやってまいりましたが、健康な人間が消毒液使いまくりながらじっと座っているのは非常に疲れます。まあ、用が無いときは読書などしていれば良いのですが、あなた、愛煙家に昨今の病院はキツイ。おまけに患者は食い物を禁じられている身、その横で旨いものを音をたてて喰うのも憚られる次第。ヒマです。

 あたしも かつて10日ほど食らい込んだことがありまして、最初の痛みが激しいようなときはヒマなんてことは思ってもいられませんが、病状が落ち着きだして検査が治療の主流になってくるようになると、時間を持て余します。そのときも思ったんですが、どうして病室の天井パネルの模様を「迷路柄」などにしておかないのか! どうせ変な花柄などを選んでいるくらいなら、そのくらいの配慮があって良いのではないか! さらに調子に乗って「ナンクロ」にしてまうとか…これは内装メーカーの営業マンにもぼやいておきたい。病院に提案営業セヨ、と。

 医療機器は変わりましたな。点滴なんか、ビニールチューブの途中にデジタル表示の付いたOA機器のようなポンプが付いておりまして、ダイオードが点滅して輸液の落下を表示しとります。あれじゃナースの眼を盗んで速く落としたりする愉しみはもはやありませんな。しかし生理食塩液の入った輸液ボトルに「生食」と大書してあるのには違和感を覚えました。まあ符牒みたいなもんなんでしょうが、あたしにゃどうも「牡蠣」などのイメージが頭に浮かんでしまいます。

 廊下などをあるいておりますと、天井にカルテを配送する軌道が巡らされております。ここに頻繁にガーッと箱が走って参りまして、ポイントや三角形の軌道変換部でガジャガシャと自動方向転換してゆきます。カッコイイ。あたしもはるかな昔は「鉄ちゃん」だったもんで、これ、見とれてしまいます。昔は単にワイヤーだったんですが。で、次の箱などを待っていると思いがけず時間が経ってしまうもので、病室に帰ったとき便意を我慢していた愚息によく叱られました。

 病院、というと看護婦、なんですが、彼女たちが病室に入ってくると、どうしてもある言葉が浮かんでしまい振りきれません。「ナース井手」。あたしだけか?