紅白歌合戦、ねえ

平成14年の紅白出場メンバー発表時のコラム。平井堅の「おじいさんの古時計」が話題になった年だな。2002.11.30

いち押しは、シモンズの「恋人もいないのに」

♪師走だなあ…ボカぁキミといるときが一番師走なんだ(タモリ3より)

 あれよあれよと明日から師走でんがな。早いねえ一年が。何かの本に、餓鬼の頃時の経つのが遅く感じたのは、脳の中のなんたらいう細胞が猛烈に増殖したりしてるもんで、時の進みがスローに感じられる、みたいなことが書いてあった。今は酒一杯、煙草一本喫るごとに、わたしの出す請求書の金額とは月と鼈のような単位の細胞が逝っているらしいので、時の進みが早く感じられるのも頷ける。道を歩いていても皆さん、どんどん背後から追い抜いてゆかれる。爺さん婆さんにも抜かれる。って、あたしが弱っているだけなのか。

 先日、ニュースサイトを見ていたら紅白歌合戦の出場者の発表なんかが載っていた。興味ねえなあ…。ま、以前は年越しの歳時記のような感じで、裏に民放の面白そうなのがあっても我慢して(「コント55号・裏番組をブッとばせ」は観た)、というより、何気なく観ていたものだが、最近はガキ共が、「マリオパーティ」やら何やらでテレビを占領してしまうので、それに付きあっているうちに年を越してしまう。コントローラ持ってガキ共の驚異のテクニックに必死で応酬しているうちに、蕎麦もノビてしまって不味い。

 んなもんで、出場者など、どーでもいいんだが、一応表を眺めてみた。もはや半分くらいの歌手は顔も声も知らない。演歌歌手も大御所が逝ってしまって、あまり馴染みの無い人が増えているが、こちらはなぜか顔と名前は知っている。これ、やはり長い下積みと地道な営業をしてきているから、わたしの人生の何処かですこしは絡んだことがあるからだろうな。大したもんだ。

 特に、若い歌手達はほとんど知らないけれど、なんとなく沖縄ノリが眼につきますな。ヤマトンチューの心が回帰するところは、じつは沖縄だったというのか? んで、くだらない事だが、男性歌手の名前、最後に「し」の付くヒトが多いね。氷川きよし、山本譲二、前川清、さだまさし、谷村新司、細川たかし、五木ひろし、ま、おっさんがほとんどだけど、芸名に「し」を付けて紅白に出よう! なんてジンクスでもあるんかね。

 以前当欄で書いた、昔のヒット曲や童謡のカバーの人も出てるなあ。「古時計」の人と「亜麻色」の人が。「古時計」の人は二回目って書いてあるけど、一回目は何で出たんかね? 「亜麻色の髪の乙女」のカバーでの出場は、ときどき大御所がヒット曲に恵まれなくて、苦し紛れに昔の大ヒット曲を「むしかえす」のに比べりゃまだいいことだな。しかしこんなので「紅白」に出られるのなら、必死にカバーでヒットが来そうな曲を探している若手もいることだろう。じゃあおっさんが教えてあげよう。いち押しは、シモンズの「恋人もいないのに」だ! ただしこの唄、歌うのはかなり難しい。転調アリ、メロディーは微妙に変化するしハモリも単純じゃない。特にサビね。カラオケで練習して精進してください。 え、もう誰か歌ってるって…そんな場合は、失ッツ礼しましたッ!。