春うららユタカ乗っても夢うらら

個人的には猿回しの反省ザル「次郎」が懐かしい。チンパンジーの「オリバー君」なんてのもいたなあ。レッサーパンダの「風太」アゴヒゲアザラシの「タマちゃん」も記憶に新しい。今じゃソフトバンクCM ふきかえオヤジ犬の「カイ」君が旬か。


ハルウララ・フィーバー

 世の中、わけのわからないことが人気を呼んだりするもんで、一体何を考えているんだと思うことが多いが、「ハルウララ・フィーバー」ってのも、かなりの「その筋」ですな。あたしゃギャンブル運にはトコトン見放されてきたので、もはや馬券は買わないが、競馬・競走馬は好きなんである。ガキの頃は、実家からチャリンコで京都競馬場まで行き(しかし今考えるに、相当の距離だな)パドックで馬体の艶を見て興奮したりもしたし。しかしま、競馬というのは庶民ギャンブルの帝王なんであって、カネの絡んだキビシイ勝負の世界のはずなのに、この地方競馬の未勝利馬が、こんなに話題になり、莫大な売上げを生むというのは、世の中やはり間違っているのではないかと思わずにはいられない。

 だいたいが、競走馬が勝てなくて、なんの価値があるというのだ。「敗けても走り続ける姿が共感を呼び」って、生産者・馬主・投票している人にとっちゃテメーの銭が消えてゆく貧乏神ではないか。普通なら早々にお役ご免である。単に馬主その他の事情で走り続けていられただけではないのか。そこに、たまたまマスコミがうまくスポットを当ててくれたと言うことであろう。昨日は、そんなダメ牝馬の異常人気に経営難の高知競馬がすがり、黒船賞に出場する中央のスタージョッキー武豊を口説いて乗せ、異例の全国発売までされるというお祭り騒ぎになったが、結果はあんのじょうブービーであった。それでも高知競馬の売上げや入場者の記録を大幅に塗り替え、連敗(106)を更新して幕となったが、単勝1.8倍ってご祝儀以外のなにものでもないなあ。連敗については、「上には上が」って記事も。

 語り継がれる人気馬なんてのは「強い」馬に限ってきたものだが、変なのが混ざり込んできたもんだ。でもこの牝馬、その人気のポイントとなったのは「ハルウララ」という馬名のネーミングにつきる。これがハマった。なんか強そうでなくて、のんびりしている感じで、女らしくもあり、井上陽水のメロディーが流れて、花の隅田川も思い出せて、競馬と酒でボロボロになったヘタレ親父ギャンブラーにも「まだ無限の可能性があった少年時代」のイメージを重ねさせたか。当初、きのうのレースで引退するという話で豊の騎乗を了承させたという報道があったが、どうも引退の予定はないらしい。でも、ここはこれを花道にして引退し、動物アイドルタレントとして、第二の人生を歩み始めるのが「吉」だと思うな。そのほうがうんと稼げるし、本人(馬だが)もラクだと思うが。人気が冷めるまではバラエテイ番組などに出演し、そのあと動物園やテーマパークのイベント巡回営業をやって稼げばいい。どうせ「血統」じゃ高くは売れないんだから。味を占めて、レースで一勝し、もうひとフィーバーさせて稼いでから「勇退」と欲張るのなら、もはや「星野仙一」にでも乗ってもらうしかないか。