グリーンシート

2004年4月24日(土)阪神対巨人5回戦:阪神甲子園球場2004.4.27記


2004年4月24日(土)阪神対巨人5回戦 阪神甲子園球場


▲ヒーロー・インタビューのお立ち台

 ここんところ涼しい日が続いているが、先の週末土曜日〈4月24日)に、思いがけず野球観戦のお誘いを頂いたので、ウハウハと御相伴に預かることにした。試合は今季初の甲子園での阪神読売三連戦の二日目である。ことしの阪神は、裏ローテなんて呼ばれているように先発陣の四人目からの調子がサッパリなうえ中継ぎ押えもピリッとしない。打線の調子も乱杭歯みたいなオーダーで、昨年のようには連打が続かない。なもんで勝率五割前をウロウロしているというところであったが、昨年は当欄でも書いていたように「神懸って」いたわけであって、あれは出来過ぎ。まあ実力はこんなものなのである。


▲試合前の練習風景

 前日金曜日の初戦をテレビ観戦したが、頼みのエース井川が自らの守備の乱れからよもやの大崩れ、中継ぎ陣が火に油を注ぎ、大敗した。東京ドームの開幕戦を三タテしたのだけれど、そのままそっくりお返しされるような嫌な予感の中、それでもウキウキして甲子園へと向かった。ま、今年は、福原のほうが一発を喰らわない安定感がある。この五回戦を落とすと、ガタガタっと行きそうなんで重要な試合である。良いタイミングでお誘いを頂戴した。感謝である。先発は福原― 木佐貫。珍しく序盤よりポンポンと加点し、ローズに2ランを喰らったものの一度も逆転されることもなく快勝した。わはは。ま、試合についてはあたしがどうこう言っても仕方ないんで、当日のデータをリンクしておくにとどめる。

スコアボード右上部にセ・リーグ制覇のチャンピオンフラッグが!

 スタンドに入ると、おお!スコアボード右上部にセ・リーグ制覇のチャンピオンフラッグが晴れがましい!(というか面はゆい)。今回はあたしにとって初の「グリーンシート」なる席での観戦であった。いわゆるネット裏(上段・年間予約席)である。頭上は銀傘にすっぽり覆われ、ここなら雨でも心配なし。左下に見える記者席スペースには各紙トラ番やヘボ解説者どもの姿も見受けられる。見下ろすフィールドは角度も良く天然芝がまるで野球盤のようで美しい。投球のコースも良く見え、球種もあるていどは判別できて愉しい。実際なによりなのは、シートの足回りが他の内野席よりやや広いことである。おまけに昔の特急列車のような、ヒジ掛け部から引きだす回転式穴付き小テーブルが付いている。この穴にビールの紙コップを立て、両手をフリーにして観戦ができるのが快適だ。しかしここ、他の内野席スペースと金網で仕切られているうえ、出入り口が少ないので、喫煙所やトイレに行くとなると大変な距離を動くことになる。昨年もぼやいたが、全席禁煙にするのであれば、そのあたりの設備計画をもいちど見直すべきだと思う。やっと辿り着いたスタンド内通路の喫煙所は猛々の煙。女子トイレの列に並ぶご婦人などは、待ち時間にたっぷり副流煙を吸い込む羽目になる。閉鎖されたドーム球場じゃあるまいし、スタンドの特定の場所に喫煙所を設け、煙をハマ風に流してしまったほうがよほど健康的だと思うがねえ。


▲福原、快投!

 あたしは応援よりプレーを見たい客なので、外野席で観戦したことはないけれど、イエロー&オレンジシートの足元の狭さといったらない。逆転タイムリーなど出ようものなら、前席の客の後頭部をケトばしかねない狭さである。列の中央など当たってしまうと、トイレ喫煙に立つのもおっくうな始末。スポーツ観戦の最低限の環境もクリアできていない。でもまあ、野球場というのは、そういう条件が独特の雰囲気を醸し出しているのも否めないところはある。ヤフーなんてのは席が広々として緑がいっぱい(客もパラパラ)らしいが、公園で草野球を観ているのではあるまいし、それもちょっとなあと思う。ケツのでかい米国人が観るメジャーのヤンキースタジアムやシェイスタジアムでも、シートは驚くほど狭いと聞く。旧大阪、西宮、川崎などの傾斜の急なスタンドも、それなりに観戦しやすかったし(あたしは西宮しか知らないが)。


▲ネット裏記者席(毎日ここで観たいぞ!仕事もできるし)

 でも甲子園ではせめて内野全席をこの「グリーンシート」並にするべきである。虎キチ以外の観客に、快適に観戦していただき新リピーターを増やしたほうが得策だと思うがね。多少の定員減があっても仕方ない。シブチンもぼちぼち終わりにしましょうや。「甲子園は世界一です」と、今は二軍にいる伊良部も去年言ってたじゃないか。某ドームなどは消防法届けの定員が46,314人しかないくせに、55,000人の主催試合の連続満員記録というのを1988年4月7日から続けているとズケズケ発表している。関東じゃこの日の中継の視聴率が、女子サッカー北朝鮮戦に敗けたというし、もはやかつての人気はない。明らかに空席が目立つ試合も多々あるのに、こういうのって業績詐称かなんかで摘発されないのかねえ。どこが球界の紳士なんだと。


▲グリーンシート〈このお姉ちゃんは8回で帰った)

 さて、明くる日25日の甲子園もタイガースは逆転で快勝。あたしの贔屓の投手、シモヤナギが火達磨にされながらラッキーな勝ち星を得た。中継ぎ押えもやや復調の按配で貯金1。ま、まだ20試合少々なので、今後も一喜一憂が続こうが、昨季のような独走よりはなかなか面白いんでないの。それより今日のサンスポにちょっと心配な記事が。読売のモトキ放出の記事は笑ったけど、あたしの好きな久慈選手はねえ…折角出戻ってきたというのに。でもまあ鳥谷が入って遊撃の出番は限られてくるし、本人は試合に出たいのかも。続報を待ちますか。