国会中継雑感

郵政民営化法案成立をめぐっての小泉純一郎総理vs民主党を中心とした野党のやりとりは面白かった。やりとりと書いて、議論と書かないわけはみなさんもお分かりだろう。番組を楽しみながら、ああいうふうにしてこの国は運営されているのだということを思い知ると、愕然として背筋が寒くなってくる。夏場におすすめだ。2005.6.16記

ワイドショー化してしまった国会中継

 15日は、仕事をしながら犬HKラジオの国会中継郵政民営化委の議論を聴いていたのだが、だんだんやりとりが面白くなってきたので、たまらず仕事を中断し、テレビの中継に切り替えた。民主党議員がくりだすパンチを、コイズミは笑みを浮かべつつフットワークやクリンチでかわす。質問席の隣に座る、復帰ほやほやの山崎拓がチャチャを入れ、そのチャチャに野党質問者がつっこみを入れる。いたって品の悪い怒号とヤジが飛び交う。

 連中、「朝まで」などの報道討論番組慣れしているので、もうほとんどワイドショーのノリである。最近はフリップなどは必須アイテムであり、あげくに「紙芝居」までやりだす始末である。それもテレビカメラの方に向かって説明するのである。民放の番組がスポンサーに気遣って消費者を煽るのでも少々カチンとくるのであるが、いくら効果絶大とは言え、立法の現場の現場で、あわよくば自党の政策を有権者に訴えようとする魂胆はいかがなものか。通販専門チャンネルを見せられているに似た不快感を覚えたぞ。

 その上、クールビズか何か知らんが、ノーネクタイでカジュアルな面々も多数いる。バラエティ番組なら、タレントにはちゃんとスタイリストが付いているから貧相なことはないのだが、政治家のアンちゃんのポロにチノパン姿や爺いのアスコットタイなんてのは、休日の場末のパチンコ屋にくるオッサンご隠居並のセンスなので、見苦しいことこのうえない。それもバラバラだし。なにもアンタらが見本を示さんでもエエ。弱冷のまま背広で我慢してこそ国民の僕ではないのか。あんなだらしない光景を見れば民間企業はかえって実施に二の足を踏むばかりである。どうせなら各党、ゴルフウエアで統一するとか、作務衣で揃えるとか、アロハシャツ限定とか、せめて足並みを揃える工夫をしたらどうか。

 まあ面白いといえばそうなんだが、これは報道番組ではなく、レッキとしたここんちの国の唯一の立法決定の場なのである。時間が経つに連れだんだん薄ら寒い気分に襲われ、尾も伏せて途中でスイッチを切った。