あたまいた

もう十日以上、頭痛が続いていて、困っているのである。いわゆる「偏(片)頭痛」というのか、同じところが痺れるような感じであるのだが、悪魔クンにオカリナを吹かれたメフィストみたいな激痛ではないので、偏頭痛と呼んで良いようなものなのかは、よく解らない。しかしまあ、偏屈の頭痛なのだから呼び方としてはこれがふさわしく思っている。

病院の外来にて頭部をCTスキャン撮影する

 最初はいきなり視界がチラチラして、頭が痛みだした。これ、あたしの風邪の始まりのいつもの症状なので、「あや、風邪ひいちまった」と思って早々に蒲団に潜り込んだ。普段なら頭痛に変わって速やかに関節の痛みがやってくるのだけれど、今回は風邪の症状は一切現われず、ずっと頭痛が続くといういやらしい展開である。
 ディスプレイを見つめても、ぼんやりしてしまうので、当サイトの更新も滞ってしまったが、どうせ仕事もないことだしとバファリン飲んで氷枕で横になっていた。しかし一向に効きゃしない。一週間が経過したころに痛みがややましになったが、痺れは続いた。それでなくても金欠ピンチなので、そろそろ治して仕事せないかんと、ふわふわした足取りで病院へ向かった。
 まあ、それなりの齡だし、不摂生な日々を送ってきたもので、脳梗塞なんてこともアタマに浮かべつつ、医者に事情を説明して、どうするべか訊いた。問診の後、念のためということで、CTスキャンを撮ったが、今日日5分で終わるんだ。見てくれもひと昔前はイカツイ器械だったのだが、なんだかペラペラで頼りないものに進化している。ま、複雑な軍艦部を持ったオールドカメラが「写ルんです」に進化したようなものなのだろうが、こういう器械のデザインにはある程度の威厳を残しておいて貰ったほうが御利益があるように思う。あれこれ考えつつ竹輪の棒になった。先っぽだけの挿入だけれど。
 しかし、まあ、医者がどんどんあたしより若年化してきているのは、仕方ないといや仕方ないことだけれど、いまいち気分が素直にならない。ついさっきまで、青春の、愛の、とほざいていたような小僧に、諭されるのがどう〜も腹立たしいのである。その上「先生」と呼びかけるのにも違和感が伴う。これが絵描きや政治家なら「センセ」という含みを加えて発音することもできるのだが、医者には全編を頼らざるを得ないのであるから、そうもしづらいのである。いっそ「師匠」と呼んでも良いことにして貰えないものか。

頭痛の原因は、肩コリ起源か喫煙のせいかモニタの過注視か

 果たして輪切りの結果は「シロ」であるらしい。ホンマにちゃんと見てるか?画像。あたしがスキャンデータのゴミ取りをするほどに。ま、信ずるしかないのだけれど。しかし、現実、痛いのは痛いのであるから、治癒のための処方をして貰わないと来た意味がないのである。あれこれ喋っているうちに、肩コリ起源説と煙草悪者説が浮上した。最近の医者は必ず、煙草の害を啓蒙することになっているようである。果たして煙草を控えることと、パソコン注視時間を縮めることを進言され、薬もなにも処方されないまま、お大事にということと相成った。治療費五千円、ア痛タタタ…。
 とはいうものの、痺れと時々の痛みは続いていて、仕事はあいかわらず辛いし、梅雨明け後のお天道さまの下を歩くのも、まだ不安である。やたら貼りまくっている磁気治療器の副作用ではないか?と訊ねてみたら、可能性がないともいえない、という医者の答えだったので、肩コリから来ているのならもはやどうしようもない。そして、諸悪の根源、煙草についてだけれど、これ、よ〜く考えてみると、今月アタマの増税値上げに伴い、量を減らす努力をした矢先なのである。で、実際に我慢して、本数を減らしているのである。そうしてイライラした日々が続いたら、頭痛が発生したのであった。
 そんなもんで、試しに煙草の本数を元に戻し、節約のためひと月以上口にしていなかったアルコールも二日続けて接収してみたら、アレアレ、ややましになったような…。まだ完治してはいないので、ハッキリとは言わないけれど、こういう事もあるのであります。こういう事も、先生。