高所から転落する自分を妄想する。

 トシを取ってから、高いところが苦手になったということを、前にも何度か書いた。若いころは、どちらかというと好きだったくらいで、高所が苦手な友人を引っ張り出したりしてふざけていたし、絶叫マシーン(まあ当時はたいしたものなどなかったが)などにも好んで乗ったし、断崖絶壁の突端から下を覗き込むなんてのも普通にやっていたことだ。それが、いつのころからか、愉しくなくなって来た。ジェットコースターなどには乗りたいと思わなくなったし、鳶のように建築中のビルの鉄骨を渡る、なんてのは、もはや金輪際堪忍してもらいたい、なのであるが、かといって高所恐怖症になったのかというと、そうでもない。塔や高層ビルや観覧車など高いところから下界を眺めるのは、あいかわらず好きみたいだし、スキー場のリフトなんてものにも、なんなく乗れる。

 どうやら、高いところから落ちる自分を「想像」してしまうことを不快に感じるようで、実際に高所を訪れたときにはなんともないが、そういうシチュエーションをアタマん中に思い描いたときに恐怖を感じ、下腹部が「きゅ〜ん」と縮み、「ああ、いかんいかん、そそくさとその妄想から逃避せねば」となるようだ。したがって、「超芸術トマソン(ちくま文庫)」のカバー写真などをしげしげ眺めるのが一番マズイ。見るやいなや、状況を自分に置き換えて想像してしまうので、テキメンに気分が悪くなるのであった。

「落ちる・転落する」夢は何を暗示しているのか?

 さて、なんでこんなことを書いているかというと、ここ数日、たてつづけに「落ちる」夢ばかり見ている。見る夢見る夢、必ずあたしが高所から落ちる、もしくは落ちかけるシーンが組み込まれているのである。昨日などは三本の夢を見たが、すべて「落ちた」。場所や状況はさまざまだが、いずれも数十メートル以上と思われる高所より頭から落ちる夢なのである。もう遠近感抜群の絵。うち一本などは、あたしが落ちるんではなく、背中に負ぶっていた息子(幼児の頃の)が落ちた(笑)。まあ、落ちても地表に激突する前には目が醒めてしまうのだけれど、こうも続くと、かえって愉しみになってきてしまい、次はどんなパターンなんだ?と、いそいそとフトンに入っている。

 あんまり続くんで、はたして「落ちる夢つうのは何を暗示」しているのだろうかと、夢判断関係のサイトをググッてみた。そのうちのあるものによると、『【落ちる】のは「不安感の高まり」・「失敗への恐れ」・「地位や名声を失う恐れ」・「道徳的堕落への恐れ」・「努力しても手応えが得られない無力感」・「エネルギーの低下」・「体調不良」を示す。(〜中略〜)【高いところから転落死】は思わぬ事態の好転。(〜以下略)』などとあった。ま、おおむねあんまり良い精神状態じゃないみたいだなや。

 う〜ん。金欠のうえ仕事がヒマなので、確かに先行きは不安なのではあるが、こりゃ何も最近始まったことでもなし、地位や名声は元々無いし、そのくせ特にナ〜ンの努力もしていないので、上の例のなかでは「道徳的堕落への恐れ」と「エネルギーの低下」あたりが、それか。高い地位にいたり、護るべき膨大な財産を抱えているお方なら深刻だろうが、あたしなんざ、たとえ落ちたとしてもせいぜい脚立程度の高さにしかおらん。その割にはダイナミックな夢をみるでないか。ちょっと自分を買いかぶり過ぎでんな。

 さて、今夜はどこから落ちるかな。つうわけで、今回は「オチ」は付けずに終わっとくか。


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高所恐怖と落ちる恐怖

高所恐怖症というのは、精神科医の治療を要する「不安障害」というちゃんとした病気だが、はて、それが夢に及ぶとなると… 2006.10.4記