毎シーズン9月にめちゃ強いオカダはんの不思議。

 阪神奪首、10連勝である。さぞかし阪神フアンは喜んでるんだろなあ。ま、あたしもトラ贔屓だから喜んではいるんだけどね。酒場板のほうではおりおりボヤいていたけれど、当欄はとんと更新できず。まあ、毎日更新してりゃいいんだけど、放ったらかしになりがちな当欄に、こういう日々コロコロ状況が変わる時事ネタは書きづらい。オマケに旧来の阪神を知っているものにとって連勝後は大連敗の恐怖が必ずついてまわる。でも折角読売相手に敵地3タテできたわけだから、酒場の発言焼き直しでも記念に書いとこ。

 オカダはんを名将と讚えるヒトは多い。あたしは前にも書いたけれどその采配や監督としての立ち振る舞いには不満だらけで、あまり高い評価をしていない。どっちかつうとトットと変えて欲しいと思っているほうだ。でも就任四年経って結果を見ると、ひとつだけ驚かざるを得ないことがある。それは終盤、9月の成績だ。今ここには数字は並べないけれど、過去いずれも十数勝ヒトケタ敗で通過しているのだ。 2003年の星野優勝フィーバーのときでも、序盤から突っ走ったものの終盤はヘロヘロになり、なんとか逃げ切ったカタチだ。ところがオカダはんに変わってからは毎年9月にメチャ強なのである。今年にいたってはいまだ負け無しだ。

 なんでやろ。今シーズンも前〜中盤の貧打低迷期に、不可解な選手起用や代打起用があり、犠打の局面でのヒッティング、さっぱりかけないエンドラン、相手投手の利き腕に馬鹿正直な打順など、そのかたくなと言うか意固地な姿勢にイライラしたフアンも多かったのではないか。早めに試合を見きって捨ててしまう姿勢も目に付いた。で、あたしは書いたんだ。球場に足を運んだ客にとっては一期一会に近いハレの日なのであるから、今日の試合を「捨てる」「あしたあした」「次頑張ります」なんて考え方は、プロの興行見せ物として許されないのではないか、と。

 終盤になって、オカダはんが采配を意識的に大きく変えているとは思えない。ところが選手がおおむね揃って調子を上げ、イキオイが増してツキも得るようになる。選手のモチベーションが上がるから代打も当り投手起用もハマる。チャンスの回数が増えるから、失敗を怖れず思い切ったギャンブルも打てる。去年にしたって、あの上腕をギプスで固定したような歩き方で憎々しげにマウンドへ向かうオチアイが、阪神の追撃にションベンちびりそうになったと泣いたではないか。なんでやろ。


シーズン終盤に選手のモチベーションを上げるのが得意なのかオカダはん?

 こう毎年9月の好調を見せられると、さすがのあたしも、これはオカダはんの長期的な策による計算されたものではないか?と思わざるを得なくなった。前中盤の低迷期の、あのかたくななまでに不器用で意固地な采配が、選手一人一人のメンタル面になんらかの肥やしを与えていて、夏の間にじんわり熟成され、そして秋に一気に花開く、という。勝つことを命題とすれば、前中盤はあまりにも低迷のし過ぎだから、実際、上手な監督とは言えないと思うが、偶然にもその性格が、終盤に爆発する選手達の運気を養っているのだとしたら…これは名将、もしくは天才と呼ばざるを得ない。

 ま、両リーグとも三つ巴のダンゴ状態だから、ここからどこが抜け出すとは予測できないが、采配がアタッたときのオカダはんの、大阪の路地で10円拾った洟垂れ坊主のような、天真爛漫アホ丸出しのソラ豆を潰したような寛美もとい歓喜の表情を見ていると、ホンマにアンタが考えたんかいな…と不思議さに拍車がかかってしまうのですがなあ。(でも喜び顔が一番ナイスなのはゲームセットのときの矢野だけど)

ホンマに名将なのか?オカダはん。